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運動・トレーニング

STRUCTの軸となる運動療法という考え方|「マイナスを0」にする身体づくり

狩野 宏多|Kota Karino

2026/8/5

STRUCTが運動療法の考え方を取り入れる理由|「マイナスを0」にする身体づくり

「肩こりや腰痛があるけれど、トレーニングを始めても大丈夫だろうか」

「整体やマッサージでは楽になるものの、しばらくすると元に戻ってしまう」

「姿勢を良くしようとしても、気づけばいつもの姿勢に戻っている」

こうした悩みがある方に、最初から重いものを持つトレーニングや、限界まで追い込む運動が必要とは限りません。まず必要なのは、今の身体に何が起きているのかを確認し、動くための土台をつくることです。

STRUCT Conditioningでは、身体づくりを大きく「マイナスを0にする段階」と「0をプラスにする段階」に分けて考えています。

この記事では、特に最初の「マイナスを0にする段階」で、なぜ運動療法の考え方を取り入れているのか、実際にどのような流れで進めるのかをご紹介します。

STRUCTが考える「マイナスを0、0をプラスに」

ここでいう「マイナス」とは、身体の優劣を表す言葉ではありません。

  • 痛みや疲れが仕事・生活の負担になっている

  • 関節を動かしにくい

  • 姿勢や呼吸、動作に偏りがある

  • 運動をすると、いつも同じ場所がつらくなる

  • 自分の身体の状態や対処法が分からない

こうした理由で、本来やりたいことを身体が制限している状態を表しています。

この段階では、いきなり運動量やウエイトトレーニングの重量を増やすよりも、痛みや不調に配慮しながら、呼吸、姿勢、関節の動き、身体の安定性、基礎動作を整えることが優先されます。これが「マイナスを0に近づける」ための身体づくりです。

動ける範囲が広がり、基礎的な運動を安定して行えるようになったら、筋力や持久力、活動量を少しずつ高めます。仕事のあとにも余力が残る、旅行や趣味を楽しめるなど、生活の選択肢を増やす段階が「0をプラスにする」身体づくりです。

この二つは完全に分かれているわけではありません。身体の状態に合わせ、土台を整える運動と体力を高める運動を並行して行うこともあります。

「身体操作性」を高めるとは、自分の身体を扱える範囲を増やすこと

マイナスを0にする段階で、STRUCTが大切にしているものの一つが身体操作性です。

身体操作性とは、分かりやすくいえば、自分の身体を目的に合わせて動かす力のことです。

たとえば、腕を上げる動作を考えてみます。肩関節だけで無理に上げるのではなく、肩甲骨や肋骨、背骨が協調して動けば、一か所へ負担が集中しにくくなります。しゃがむ動作でも、股関節や足首を使えず、腰や膝だけに頼っていれば、同じ動作でも身体への負担は変わります。

大切なのは、常に一つの「正しい姿勢」を保つことではありません。その場の目的に合わせて姿勢を変え、必要な関節や筋肉を使い分けられることです。

姿勢、関節可動域、筋力、バランス、呼吸、身体の感覚などを確認し、自分で調整できる範囲を増やす。STRUCTでは、その積み重ねを身体操作性を高めるトレーニングと捉えています。

運動療法とは、見つかった課題に運動で働きかける考え方

運動療法は、身体機能の維持や改善を目的に、運動を活用するアプローチです。

ただ運動の回数をこなすのではなく、身体の状態を確認し、必要な運動を選び、実施後の変化を確かめながら内容を調整します。

STRUCTは医療機関ではなく、医師による診断や医療機関としての治療は行いません。そのうえで、トレーニングでは次のような運動療法の考え方を取り入れています。

  1. 今の悩みと身体の状態を確認する

  2. 動きにくい場所や、負担が偏る動作を整理する

  3. 優先順位を決めて運動を選ぶ

  4. 運動の前後で、動きや感覚がどう変わったかを確認する

  5. 変化に合わせて、内容や負荷を調整する

同じ腰痛や肩こりでも、必要な運動は全員同じではありません。関節の動きが不足している方もいれば、動く範囲を支える筋力が足りない方、呼吸やバランスに課題がある方もいます。

だからこそ、動画で見つけた体操を何となく続けるのではなく、自分の身体に何が必要かを確かめてから運動することが重要になります。

なぜ施術だけでなく、運動が必要なのか

マッサージ、整体、鍼灸などの施術と運動は、どちらか一方が優れているものではなく、役割が異なります。

施術によって身体の緊張が和らぎ、動きやすさや痛みの感じ方が変わることがあります。つらさが強いときに、運動へ取り組む準備をする役割もあります。

一方で、関節を自分で動かす、必要な姿勢を保つ、力を出す、バランスを取るといった能力は、本人が実際に身体を動かすことで練習していく必要があります。

たとえるなら、施術は「動きやすい環境を整えること」、運動は「その環境で実際に動く方法を身につけること」です。

施術で楽になった時間を、身体の使い方を学び、必要な筋力を養う時間につなげる。その組み合わせが、自分で身体を調整できる範囲を増やすために大切だとSTRUCTは考えています。

慢性腰痛に関するWHOのガイドラインでも、運動プログラム、教育、マッサージなどを状態に応じて組み合わせる、人を中心にした包括的な支援が示されています。運動か施術かを単純な二者択一にするのではなく、その人に必要な方法を選ぶことが重要です。

的確な運動の出発点は、身体を評価すること

運動療法の考え方を取り入れるうえで、最初に必要なのが身体の評価です。

STRUCTでは、主に次のような点を確認します。

  • 今、最も困っている症状や生活上の制約

  • 姿勢や呼吸の特徴

  • 関節をどこまで動かせるか

  • 基本動作で、どこに負担が偏っているか

  • 動きを安定させるための筋力

  • バランスや身体の位置を感じ取る力

  • 睡眠、仕事、活動量など、回復に関わる生活背景

評価は、悪いところを探して身体を採点するものではありません。

身体の特徴はいくつも見つかることがあります。しかし、それらすべてへ同時に取り組む必要があるとは限りません。今の悩みとの関係が大きいもの、安全に運動するために先に整えたいものから優先順位をつけます。

そして、運動後にもう一度動きを確認します。変化があれば、その運動が今の身体に合っている可能性があります。変化が乏しい、あるいは違和感が増える場合は、別の方法や負荷を検討します。

評価して終わるのではなく、評価と運動を往復すること。これが、一人ひとりに合わせた身体づくりにつながります。

ピラティスは目的ではなく、身体を変えるための手段の一つ

マイナスを0にする段階では、ピラティスのエクササイズを多く取り入れます。

ピラティスには、呼吸と動きを合わせる、背骨や手足をコントロールする、無理のない負荷で動作を反復するといった特徴があります。そのため、自分の身体の位置や動きを感じながら、基礎的な身体操作を練習する方法として活用しやすいからです。

ただし、STRUCTはピラティスだけを行う場所ではありません。

身体の状態と目的に応じて、基礎的な筋力トレーニング、バランストレーニング、ウエイトトレーニング、施術、食事・睡眠・生活習慣の調整なども組み合わせます。

大切なのは、特定の種目を行うことではなく、評価で見つかった課題に対して必要な方法を選ぶことです。

「鍛える前の土台」から、一緒につくる

身体を良くするために運動を始めたのに、痛みが出て続かなかった。ストレッチや体操を試しても、自分に合っているのか分からなかった。こうした経験がある方ほど、運動量を増やす前に、身体の現在地と取り組む順番を整理する必要があります。

STRUCTでは、まず身体を評価し、痛みや動きにくさに配慮しながら、運動療法の考え方を取り入れたトレーニングを行います。ピラティスをはじめとする運動を使い、自分の身体を動かす力と、自分で調整できる範囲を少しずつ広げます。

そして、動ける土台ができたら、筋力や持久力を高め、仕事や趣味、旅行などに使える体力へつなげます。

これが、STRUCTの掲げる「マイナスを0、0をプラスに」という身体づくりです。

何から始めればよいか分からない方は、まず無料カウンセリングで、今のお悩みと目指したい状態をお聞かせください。無料カウンセリングでは身体評価は行わず、STRUCTで支援できることや、先に医療機関へ相談したほうがよいことを整理します。

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狩野 宏多|Kota Karino

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