「疲れたけどカフェイン注入して、あと2時間がんばろう。」
そうやって今日も走り切った人へ。
その「疲れたけど、頑張ろう。」は危険信号かもしれません。
今回は「疲労」と「疲労感」は別物 という話をします。
疲労感は隠せても、疲労はたまり、やがて体調やメンタルの不調を招きます。
「疲労」と「疲労感」を区別して考えられると、自分の体調管理の精度が変わります。
東京慈恵会医科大学の近藤一博教授は、この2つをこう定義しています。
疲労感 :疲れたという感覚で、「休養の願望」
疲労 :疲労感の原因となる体の障害や機能低下
整理すると、疲労は身体に起きている事実、疲労感はそれを脳が察知した「感覚」です。
骨が折れる(事実)と、痛み(感覚)が生じますよね。
疲労する(事実)と、疲労感(感覚)が起こります。
ここで、この記事一番のポイント。
さて、どういうことでしょうか?
身体はダメージを受けているのに、脳のアラーム(疲労感)だけが鳴っていない。
じつはこういうことが起こりやすいのが、疲労感です。
あなたも疲れているけど、あの手この手で乗り切れた!みたいな経験、ありますよね?
疲労感は、わりと簡単に覆い隠せてしまいます。
ストレス
カフェイン(コーヒー、エナジードリンク)
強い達成感や使命感
締切前のアドレナリン
仕事や趣味への没頭
ご褒美への期待
どれも悪いものではありません。むしろ、人間が頑張るために必要なスイッチといえます。
ただ、覚えておいてほしいのは、疲労感が引っ込んだだけで、疲労そのものは1ミリも減っていない ということです。
注意したいのは、「ストレス」です。
ストレスはストレスホルモンやアドレナリン等を分泌することにつながり、疲労感を覆い隠します。
つまり、ストレスを感じると疲労感を感じにくくなるのです。本人は「自分は元気」だと思っていても、身体の中ではダメージが積み重なっていくことになります。
知らず知らずにゆっくりとパフォーマンスは低下。
そして、ある日突然、無理になる。
脳の炎症が起こります。神経炎症というものですね。
SITH-1とういタンパク質が脳内の細胞に作用し、神経炎症を引き起こすことがわかっています。そして、その炎症が強烈な疲労感や、うつ病の発症につながります。
脳の炎症は、いきなり「うつ病」という大きな看板で出てくるわけではありません。
まずは、日常のちょっとした違和感として顔を出します。
画面は見ているのに、文章が頭に入ってこない
メールを送ろうとして、一文目が出てこない
言ったそばから、自分の発言を忘れている
楽しみにしていた予定が、なぜか面倒に感じる
やりたかったはずのことに、手が伸びない
些細なことでイライラしたり、急に涙が出たりする
朝、目は覚めているのに身体が起き上がらない
「最近、パフォーマンスが落ちてるな」「何をしても気持ちが乗らないな」。
そんな感覚、心当たりはありませんか?
これを「性格」や「気合い不足」で片付けてしまうのは、ちょっともったいない。
脳の中では、神経炎症という生物学的なプロセスが静かに進んでいる可能性があります。疲労は、もう精神論の話ではありません。
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ここから本題。
疲労感と疲労、対処の方向を分けて考えてみましょう。
疲労感は、身体から出ている小さなサインです。
そのサインを毎回打ち消してばかりいると、身体はそのうちサインを出すことを諦めてしまいます。
やってほしいのは、こんなこと。
毎日、自分の体調を10点満点で点数化してみる
朝、洗顔のついでに鏡の自分をチェックする(疲れ顔になってない?)
カフェインに手が伸びる前に、呼吸や脈が浅く速くなっていないかチェックする
疲労感を消すことより、疲労感が出ているという事実に気づけるかどうか。
まずは、そこからです。
STRUCTのセッションでも、最初にやるのは身体の状態を確認すること。
姿勢や身体の動きはもちろん、体調面もしっかりお聞きして、少しでも違和感があれば、その正体を一緒に深掘りしていきます。
疲労感もまったく同じ構造をしていて、まずは「気づき」がスタートラインになります。
疲労感を打ち消してきた分、身体にはダメージがちゃんと残っています。
そこを回復させるためにできることは、あたりまえの地味なものばかり。
7〜8時間の睡眠を、投資だと思って確保する
起床時間を一定にして、体内時計のズレをこれ以上広げない
抗酸化食材(鶏むね肉、青魚、緑黄色野菜、玄米)をベースに置く
38〜40℃のお風呂に10分。深部体温を一度上げて、ゆっくり下げる
軽い有酸素運動で血流をまわす
ここに裏技はありません。でも、これを続けると、疲労を翌日に持ち越しにくい身体ができていきます。
朝、布団から出るのに30分以上かかる
週末2日とも寝て過ごしているのに、月曜にだるさが残る
集中力が15分も続かない
動悸・めまい・消化不良が数週間続いている
「楽しい」「やりたい」が出てこなくなった
このあたりが見えてきたら、生活習慣でカバーできる範囲を超えているかもしれません。オーバーワーク、慢性疲労症候群、うつの初期。
脳の中ではすでに神経炎症が起きて、自力で立て直せる範囲を越えている可能性があります。
このタイミングで考えてほしいのは、専門家に頼るという選択肢。
もうひと踏ん張りする方法を探すフェーズは、いったん横に置いておきましょう。
内科、心療内科、睡眠外来。医療の力を借りる事が大事です。
「疲れたぐらいで病院?」という心理ハードルこそ、一番取り除きたい部分なんですよね。
体調管理のスタートラインは、体の声をきくこと
疲労と疲労感は、別物です。
疲労感だけ消しても、疲労は残ったままになる
疲労感がないからといって、疲労がないとは限らない
疲労が溜まり続けると、脳に炎症が起きてうつや体の障害につながる
この3つを覚えておくだけで、自分の身体との付き合い方がガラッと変わります。
コーヒーで乗り切ること自体が悪いわけではありません。
分かれ道は、コーヒーで乗り切ったあとに、ちゃんと休めているか。
そこに尽きます。
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狩野 宏多|Kota Karino
STRUCT Conditioning代表トレーナー
鍼灸師 / 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー / NASM-PES
トレーニング・徒手療法・食事や睡眠など生活習慣指導を包括的に組み合わせたアプローチで、お客様の不調を改善するコンディショニングの専門家。慢性的な痛みや、疲れやすい、体力がないといったお悩みを解消しQOL(生活の質)を向上させます。
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STRUCT Conditioning代表トレーナー
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