整体や筋トレをしても姿勢が戻るのはなぜ?「正しい姿勢」より大切な4つの視点

この記事の内容8項目
「整体を受けた直後は背筋が伸びるのに、仕事を始めると元に戻る」
「背中を鍛えているのに、デスクワーク中はまた猫背になる」
このような経験があると、施術や筋力トレーニングに意味がないように感じるかもしれません。しかし、どちらか一方が間違っているとは限りません。
施術には、こわばった身体を動かしやすくし、一時的に楽な状態をつくる役割があります。筋力トレーニングには、姿勢や動作を支える体力を育てる役割があります。
それでも姿勢が戻るのは、日中の作業環境や同じ姿勢で過ごす時間、身体の動かし方、疲労や睡眠など、ほかの要素が変わっていないことがあるからです。
この記事では、姿勢を一つの形に固定するのではなく、無理なく動ける状態をつくるための考え方を解説します。
姿勢は「良い形」と「悪い形」だけでは決められない
姿勢は、骨格だけで決まるものではありません。目や耳、足裏、筋肉や関節から得る感覚、仕事の内容、周囲の環境などに応じて、身体は無意識にバランスを調整しています。
姿勢を保つ筋肉には、立っているときや座っているときにも一定の活動があります。これは「姿勢筋緊張(postural tone)」と呼ばれます。ただし、姿勢が戻る理由を「脳の設定が間違っている」「筋緊張のパターンが崩れている」と一つに決めることはできません。
前かがみになること自体が、すぐに身体へ悪影響を与えるわけでもありません。資料を読む、画面をのぞき込む、靴ひもを結ぶなど、目的に合わせて姿勢が変わるのは自然なことです。
大切なのは、見た目だけで「正しい・間違い」と判断することではなく、同じ姿勢が長く続いていないか、その姿勢で痛みや疲れが増えていないか、必要なときに別の姿勢へ動けるかを見ることです。
厚生労働省の情報機器作業に関するガイドラインでも、固定された姿勢による首・肩・腰・上肢への負担に配慮し、作業休止や小休止を設けることが示されています。

整体や筋トレのあとに姿勢が戻る4つの理由
1.仕事中の環境と過ごし方が変わっていない
身体を整えても、翌日に同じ高さの机と椅子で何時間も座れば、同じ場所に負担が集まりやすくなります。
モニターが低い、キーボードが遠い、足が床につかないといった環境だけでなく、会議が連続して休憩を取りにくいことも関係します。椅子だけを買い替えるのではなく、仕事の流れまで含めて考える必要があります。
2.「姿勢を整えること」と「支える体力」がつながっていない
施術によって身体が動かしやすくなっても、その状態で動く練習や、仕事を続けるための筋力・持久力が十分でなければ、疲れたときに楽な姿勢へ戻ることがあります。
一方で、筋力トレーニングも、鍛えた動きを日常生活へつなげる工夫が必要です。背中を鍛えることだけで、仕事中の姿勢が自動的に変わるとは限りません。
3.身体の一部分だけを見ている
丸まった背中だけを伸ばしても、股関節が動きにくい、肩を上げた呼吸になりやすい、足元が安定しにくいといった状態があれば、座り方や立ち方にも影響します。
ただし、「足首が硬いから猫背になる」のように、一つの要素を全員共通の原因と考えるのも適切ではありません。姿勢、呼吸、動作、感覚機能を確認し、その人の状態と優先課題を整理することが大切です。
4.回復する時間が足りていない
忙しい時期は、睡眠時間や活動量が減り、心身の緊張が抜けにくくなることがあります。その状態で「胸を張る」「背筋を伸ばす」と意識し続けても、かえって疲れる場合があります。
姿勢の悩みを、姿勢だけの問題にしないこと。食事・睡眠・生活習慣を含め、負担と回復のバランスを見ることも必要です。
整体・筋トレ・日常生活には、それぞれ役割がある
整体やマッサージなどの施術と、筋力トレーニングは競合するものではありません。
施術:身体を動かしやすくし、一時的に楽な状態をつくる
運動:可動性や動作を練習し、筋力・持久力を高める
作業環境の調整:仕事中に同じ場所へ負担が集中しにくくする
休息と生活習慣:運動や仕事から回復する時間を確保する
どれか一つですべてを解決しようとせず、今の自分に不足している要素を組み合わせるほうが現実的です。
たとえば、施術後に楽になったのであれば、その時間を活用して動き方を練習する。筋トレを続けているのであれば、種目を増やす前に仕事中の座り方や休憩の取り方を見直す。このようにつなげていきます。
猫背についてもう少し詳しく知りたい方は、猫背改善に「胸を張る」は逆効果|姿勢を決める本当の要素もご覧ください。
忙しい人が今日から見直せる4つのこと
1.一つの「正しい姿勢」を長く保とうとしない
背もたれを使う、立って話す、座る位置を変えるなど、仕事の内容に合わせて姿勢を変えましょう。きれいに見える姿勢でも、長時間固定すれば疲れます。
2.仕事の区切りで身体を動かす
会議の終了後、飲み物を取りに行くとき、メールを一通送り終えたときなど、実行しやすい合図を決めます。数分歩く、肩や股関節を動かす程度でも構いません。
3.机・椅子・画面の位置を調整する
足裏を安定させ、腕を無理なく置ける高さにし、画面を見続けるために首を大きく曲げなくて済む位置を探します。身体寸法や仕事内容が違うため、全員に共通する唯一の設定はありません。
4.「伸ばす」だけでなく、動く力を育てる
胸や肩を伸ばすだけでなく、肩甲骨、背骨、股関節を動かす運動や、スクワット、押す・引く動作などを状態に合わせて取り入れます。強度や種目は、痛みや運動経験に応じて調整してください。
STRUCTでは4つの軸から状態と優先課題を整理する
STRUCT Conditioningでは、80分の体験セッションで次の4つの軸から身体を評価します。
姿勢・骨格:立位・座位の特徴や関節の動かしやすさ
呼吸:呼吸時の胸郭の動きや、首・肩の力み
動作:しゃがむ、歩く、押す、引くといった基本動作
感覚機能:足裏の感覚やバランスなど、動作に関わる情報の受け取り方
この評価は、病名を診断したり、姿勢が崩れる唯一の原因を特定したりするものではありません。現在の状態を共有し、施術・運動・食事・睡眠・生活習慣支援のうち、何を優先するかを一緒に考えるために行います。
また、無料カウンセリングでは身体評価を行いません。約40分の対話を通じて、お悩み、生活状況、目指したい状態を整理し、STRUCTで支援できるかを確認します。身体評価は、その次の80分の体験セッションで行います。
痛みやしびれがあるときは、姿勢だけで判断しない
姿勢の見た目と、痛みやしびれの原因は必ずしも一致しません。
次のような場合は、トレーニングを始める前に医療機関へ相談してください。
転倒や事故のあとに強い痛みが出た
急に強い痛みが現れた、または日ごとに悪化している
腕や脚のしびれ、力の入りにくさ、歩きにくさがある
発熱、原因の分からない体重減少、安静時や夜間にも続く痛みがある
胸の痛み、息苦しさ、冷や汗などを伴う
このほかにも、症状に不安がある場合は自己判断せず、医師へ相談してください。
STRUCT Conditioningは医療機関ではなく、診断や治療は行いません。代表の狩野は鍼灸師の国家資格を保有していますが、資格の保有と、施設が医療機関であることは別です。必要に応じて医療機関への相談をおすすめします。
姿勢を固定するより、動ける選択肢を増やす
整体や筋トレをしても姿勢が戻るのは、努力が足りないからでも、どちらかが無意味だからでもありません。
施術で身体が動きやすい状態をつくる。運動で動作と体力を育てる。仕事中の環境や休憩を調整し、食事・睡眠・生活習慣から回復を支える。それぞれの役割を組み合わせることで、特定の姿勢に固まりにくく、必要に応じて動ける状態を目指せます。
まずは無料カウンセリングで、姿勢について困っている場面や、これまで試してきたことをお聞かせください。身体評価は行わず、今のお悩みと目標を整理します。
サービスの料金は、料金・プランの最新ページでご確認いただけます。
参考文献
自分の場合を、確かめたい方へ
今の身体と、
これからの取り組みを一緒に。
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- 継続するかは、初回のあとで
- 目標・身体の状態から頻度をご提案し、予算や予定に合わせて調整します。対面の月額プランは3か月から。オンラインは都度予約です。対面の継続料金を見る →オンラインの料金を見る →
- 場所は相談して決められます
- 対面は大阪・梅田/本町/心斎橋。フォームでは「相談して決めたい」も選べます。大阪以外の方はオンラインでも受けられます。
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